注文住宅で相見積もりを取らない人が知らない真実
「たくさんの住宅会社を回って、見積りをもらうのは面倒」
「見積りが欲しいだけなのに、住宅営業マンの長いセールストークに付き合うのは嫌」
「住宅会社ごとに、見積りの項目が違うのに、どのように比べるの?」
あなたの、その悩み分かります。
でも、注文住宅を建てる時、相見積もりを取らないことは、予算的にかなり損をしていることに気づいているでしょうか。
実は、何も知らないまま、家づくりを進めてしまっている方は、要注意なんです。
宅建士の私が、35社以上の住宅会社を回り、注文住宅を購入した経験からお伝えしています。
ここでは、相見積もりを取らず、注文住宅を建てようとしている人に知っておいてほしい事実、また、どうしても、相見積もりを取りたくない人に向けて、できる限り損をしない方法を紹介しますので、あわせてご参考にしてもらえばと思います。
注文住宅で「相見積もりを取らない人」は、「相見積もりを取ってお得に建てた人」の値引き分を穴埋めすることに
まず、相見積もりを取らず、注文住宅を建てようとしている人に知っておくべき裏話というか真実をお伝えします。
一戸建て住宅建築会社の選び方に関するアンケートによると、注文住宅を建てるとき、2社以上の相見積もりを取る人は72%だそうです。※【2〜5社】59.9%+【6〜10社】12.1%で72%
およそ7割の人が、相見積もりをとって注文住宅を購入しているわけです。
一方で、相見積もりを取っていない人が少数派で、約3割ということになりますね。
宅建士をしていると色々な情報が入ってきますが、その中に、
1社だけでなく複数社へ見積りを取っている、いわゆる相見積もりを取っている人は、相見積もりを取らない人と比べて、建築総額にもよりますが平均200万円程度、値引きをしてもらっているという実情があるんです。
ということは、3割の相見積もりを取らない人は約200万円もの大損をしている、なんて考えるとちょっと驚きますよね。
そして、さらに驚くことに、この損をしている約200万円は、実は値引きをしたお客さんの穴埋めに使われているという真実もあります。
私は仕事をとおして住宅会社の営業マンと話す機会もありますが、「相見積もりを取らない人」が、「相見積もりを取った7割の人が受ける値引き分の一部」を代わって負担しているという裏話を聞かされたときは、何だか社会の闇を見たようでした。
全てがすべてとは言いませんが、住宅会社は、相見積もりを取らない人の見積額を、相場を知らないことを良いことに、大幅に額を上乗せして案内していることも十分考えられるという意味です。
でも、冷静に考えれば、住宅会社も利益を求めているのですから、値引きをした分、どこかで取り返さなければいけません。
当然といえば当然かもしれませんが、改めてその話を聞かされた時は、絶対、相見積もりを取って注文住宅を建てなければと誓ったものでした。
でも、やっぱり注文住宅で相見積もりを取るのは面倒!なにか損しない方法はないの?
いくら損するとはいえ、相見積もりを取るのはやっぱり面倒。
住宅会社を巡っては、営業マンの話をたくさん聞いて、何度もやり取りする中でやっと見積書を作ってもらう。
それを、体力、気力の続く限り、繰りかえすという作業があるのですから。
要は、相見積もりを取る大きなメリットは、「注文住宅の相場」を知ることができること、また、「住宅会社のプランを比較し、特徴、特色の違い」を知ることができることですよね。
ここさえ抑えれば、相見積もりを取らなくても損はしないはず。
そういうことで、ここからは、「相見積もりを取らない人」が注文住宅を建てる場合、自分の希望する注文住宅を、できる限り価格を抑えて、お得に手に入れる方法をお伝えしていきます。
まずは相場を把握して、住宅会社側の言い値にならないようにすることが大切。
高値で発注しないように、次の方法を試してみれば、比較的、損をすることなく家づくりができるでしょう。
・体験談ブログを見る
・Q&Aサイトを活用する
・家を建てた友人に聞く
・専門アドバイザーをつける
順番に見ていきましょう。
体験談ブログを見る
最初は定番の方法ですが、一番簡単で手軽に相場をつかむことができる方法です。
注文住宅を建てた体験談などをブログに書いている人が、多くおられるので、それらを参考にするんです。
ブログにもよりますが、詳細な見積書を公開していたりしますので、大体の相場はつかむことができるんですね。
また、候補の住宅メーカーの体験談ブログを見ることで、その住宅メーカーの大体の雰囲気、特徴も分かったりします。
最近は、返答してくれるブロガーさんも多いので、気になる事があれば相場など、気軽にコメント欄から質問してみてもよいでしょう。
体験談ブログサイト一覧
Q&Aサイトを活用する
困ったときにはQ&Aサイトを活用するという方も多いでしょう。
Q&Aサイトとは「ヤフー(Yahoo!)知恵袋」や「教えてgoo!」などが有名ですね。
住宅専門のQ&Aサイトもありますので、うまく活用するとかなり有効に相場の情報が得られます。
希望する住宅会社の見積額について、コメントされている人もおられるので、それを参考にするのも良いですし、もし、知りたい情報が見当たらなければ、質問することもできます。
質問することに、最初は抵抗がある人もおられるかもしれませんが、個別で具体的な事がらにも比較的早く返答してくれるので、使い慣れてくるとかなり便利なツールです。
ただ、コメントが古い情報の場合もありますので、投稿日などに気を付けて、参考にすると良いでしょう。
Q&Aサイト一覧
・e戸建て
・発言小町
家を建てた友人に聞く
職場の同僚、先輩、友人など、最近、注文住宅を建てた人が周りにおられるなら、大体の見積額を聞いてみるのも手です。
家づくりの苦労話、こだわったところ、値切った話など、喜んで教えてくれる人は意外と多いものです。
特に、こだわりを持って、一生懸命家づくりをされた人は、喜んで詳しいところまで教えてくれますよね。
だから、一度、周りを見渡して、新築した知り合いを探してみることは、かなり重要です。
私も先輩から実際に建てた見積書を見せてもらって、参考にしていました。
先輩が、ここまで値下げた金額で建てているのだから、「私もお願いします」という感じで交渉すると、思ったよりすんなり大幅値引きに成功したのには驚きでした。
先輩からの紹介値引きも加わって、かなりお得に建てられたと思っています。
やっぱり、周りの友人などは、損得よりも相手のためを思ってアドバイスしてくれるので、信頼できますし、先に家づくりを経験しているだけに安心できますよね。
インターネット上である、作られたような口コミとは比較にならないほど、参考になりますよ。
専門アドバイザーをつける
実は、今まで紹介した方法の中でも、一番強力なのがこれ。
専門アドバイザーといっても「そんな専門的に自分のためにアドバイスしてくれる人なんていないよー」「それに、お金かかるんでしょ」という声が聞こえてきそうですが、全然そんなことはありません。
むしろ、全くの無料ですし、一番手っ取り早く情報が収集できて、正確な相場も分かる一番効果の高いものになります。
というのも、ハウスメーカー、工務店などの特徴や選び方、設計プラン、見積書を代わりに取ってもらえるなど、家づくりのイロハから専門的なことまで、個別相談や家づくりのお手伝いをしてくれるアドバイザーサービスがあるからです。
対面相談ではなく、電話やメールでやり取りするものですが、それらのサービスがこれ
今のところ、特定の会社びいきをしない、アドバイスに偏りがない、個別相談できるというサービスは上記の3社しかないようです。
「完全無料?」「個別相談?」
これを聞くと、かなりあやしいですよね。
私も最初はそう思いました。
でも、「協賛ハウスメーカーと工務店」をお客さんとマッチングするサービスで、決してあやしいものではありません。
アパートを探す時の、お金のかからないアパマンショップやエイブルのような仲介会社を想像してもらえば、良いかもしれませんね。
アドバイザーサービスは、今まで受け持った過去の住宅会社の出したプランや見積額の情報など、多くの蓄積されたデータに基づいて
という業務を行っています。
特に、あなたの代わりに相見積もりもしてくれるので、手間も時間もかからないのが良いですね。
そのうえで、候補の住宅会社が見つからなければ、お断りもアドバイザーサービスが代わりにしてくれるので、使い倒さない理由が見当たりません。
私も利用してみましたが、色々なハウスメーカーの裏話も聞けて楽しかったですし、住宅会社を選ぶ判断基準にも、かなり役立ちました。
ガツガツ住宅会社を紹介する雰囲気もないですし、特定のハウスメーカーや工務店をひいきするわけでもなく、何なら良い住宅会社、あまり良くない住宅会社を、根拠に基づいてハッキリ教えてくれることもあります。
最終的に気に入った住宅会社があって、話が進み契約に至っても手数料その他の費用は全く必要ないというのも、コスパ最強ですね。
でも、そんな良いことずくめのサービスなんてあるわけないと思ったあなた、感が良いですね。
このアドバイザーサービスからは、強引な訪問等はもちろん、しつこい電話も一切ないのが特徴ですが、候補の住宅会社へ紹介をしてもらった後は、住宅会社から直接、メールや電話がかかってくることもあります。
さすがにこの時代、強引な訪問は皆無ですが、住宅会社の中には、頻繁ではないものの、プラン提案後の電話でのお伺いはあるんです。
なので、一切電話やメールをしてほしくない、また、それが苦手という方はやめておいたほうが良いかもしれませんね。
また、このサービスは主要なハウスメーカーや有名な工務店は対応していますが、地元にねざした工務店への紹介は対応していないこともあります。
このサービスの対象外の住宅会社を希望する場合は、やはり自分の足で情報収集するほかないのかも知れませんね。
注文住宅で「相見積もりを取らない人」でも得する方法まとめ4つ
この記事では、「相見積もりを取らない人」が注文住宅を建てる場合、自分の希望する注文住宅を、できる限り価格を抑えて、お得に手に入れる方法をお伝えしました。
・体験談ブログを見る
・Q&Aサイトを活用する
・家を建てた友人に聞く
・専門のアドバイザーをつける
という項目で、説明しましたが、簡単におさらいしておきます。
「体験談ブログを見る」では、実際、家を建てた見積りや設計プランを公開している人がいるので、参考にして、相場や候補の住宅会社の特徴をつかむ。
「Q&Aサイトを活用する」では、注文住宅を建てた経験のある人の書き込みを見たり、質問したりして相場情報をつかむ。
「家を建てた友人に聞く」では、周りに最近、新築した友人などの知り合いがいる方は、リアルな建てた体験談を聞いてみましょう。
損得のない信頼できる情報源なので、かなり有効な方法です。
実際の見積額を教えてもらえることもあるでしょうし、紹介値引きも期待できます。
「専門のアドバイザーをつける」は無料で利用できるサービスを最大限活用しましょうというお話をしました。
特定のハウスメーカーや工務店をひいきするのではなく、第3者的な目で、客観的なアドバイスを求めることができます。
相見積もりも代わりにとってくれますし、断る時も代わりに対応してくれるのも大きいですね。
一切、住宅会社からの直接な電話やメールはNGという人には向きませんが、今や一般的になりつつある方法ですので、活用してみる価値はあります。
特にタウンライフ住宅相談は、今なら10万円の補助もしてくれるので、おすすめですよ。
以上のとおり、「相見積もりを取らない人」が損することなく、注文住宅を建てる場合の方法をお伝えしましたが、やっぱり相見積もりを取る方が有利になることは、まちがいありません。
自分の足を使って情報を収集し、相見積もりを取れる人ならそれが一番ですし、あまり時間を取れない人なら、無料相談サービスを利用しても良いでしょう。
でも、相見積もりを取りたくない人でも、上記の紹介した方法を試してみることで、比較的、お得に手に入れることができるので、参考にして下さい。
良い家づくりをして下さいね。では!
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